東京ディズニーランド・シーの入場料、本日(2016年4月1日~)から500円程度値上げ!
賛否両論とびかう中、ついに東京ディズニーランド・シーのチケット価格改定の日を迎えてしまった。1デイパスポートが500円値上がりし、ついに7000円代へと突入する。アフター6パスポートを除き、ほぼ全てのパスが値上がりした。
- 1デイパスポート(大人):6900円 → 7400円、500円の値上げ
- 2パーク年間パスポート:86000円 → 93000円、7000円の値上げ
- アフター6パスポート:4200円で据え置き
※出典:ディズニーオフィシャルサイト「「東京ディズニーランド®」「東京ディズニーシー®」価格改定について」より
ファンの本音1:ディズニーランド・シー値上げに反対?
ディズニーの値上げに賛成?ファンに聞いた本音(オンライン調査84名)
ディズニーの値上げに反対する人は51%。反対する人の割合が6割は超えると思いきや、意外に拮抗しております。ファンの本音を見てみましょう。
ディズニー値上げに「反対」ファンの意見
新潟 / 20代 / 会社員 / 男性
愛知 / 20代 / 学生 / 女性
埼玉 / 20代 / 主婦(専業) / 女性
山口県 / 20代 / 在宅ワーカー / 女性
神奈川 / 30代 / 会社員 / 男性
神奈川県 / 30代 / 主婦(専業) / 女性
千葉 / 30代 / 主婦(専業) / 女性
千葉県 / 40代 / 自営業 / 男性
東京 / 30代 / 主婦(専業) / 女性
東京 / 30代 / 主婦(専業) / 女性
栃木 / 30代 / 主婦(専業) / 女性
ディズニー値上げに「賛成・どちらとも言えない」ファンの意見
岐阜 / 60代以上 / 無職 / 男性
広島 / 20代 / 学生 / 男性
佐賀 / 30代 / 会社員 / 男性
神奈川 / 30代 / / 女性
神奈川県 / 30代 / 主婦(パート) / 女性
長崎 / 30代 / フリーター / 男性
長野 / 20代 / 学生 / 女性
東京 / 30代 / 主婦(専業) / 女性
富山県 / 20代 / 就活中 / 女性
兵庫 / 20代 / フリーター / 男性
北海道 / 30代 / 無職 / 女性
ファンの本音2:今後のディズニーランド・シーに足を運ぶ回数減る?
今回の値上げが原因で、ディズニーを訪れる回数が「減る」と答えた方は57%。半分以上の方が「減る」と回答。今回は団体や年間パスを持っているヘビーユーザーというよりは、年数回訪れるファンの方が対象であるので、予想通りの結果といって言えるだろう。
好調なUSJとの入場者数対比がなされてはいるが、ほぼ間違いなく、入場者数は減少しそうである。
まとめ:夢の国の異常な人口密度、さらなる値上げは冷静に考えれば納得!
ディズニー入場料値上げに理解を示している人は、意外に多い!
ファンの口コミから見てわかるとおり、
- ディズニーでの異常な混雑の現状
- キャストのクオリティー維持
- 中長期的に収益をあげなければサービスのクオリティーが落ちていく、など
夢の国の現実的側面に理解がある方は、今回の値上げに納得しているようだ。
USJと比べても、人口密度が2倍の異常事態!?
それもそのはずで、ディズニーリゾードにとっては嬉しくもあり・悩みの種でもあるのだが、ディズニーランド・シーには人が集まりすぎている。
下記の表はマクロな視点でUSJとディズニーリゾード(ランド・シー含む、TDRと表記)を比べたものである。
TDR (ランド・シー) | USJ | TDR / USJ | |
---|---|---|---|
敷地面積 | 51万㎡ | 39万㎡ | TDRが1.3倍 |
入場者数(年間) | 約3000万人 | 約1300万人 | TDRが2.3倍 |
入場者数(1日) | 82000人 | 36000人 | TDRが2.3倍 |
人口密度 (20㎡あたり) |
3.2人 | 1.8人 |
TDRが1.8倍 |
敷地面積が1.3倍に比べて、入場者数は2.3倍。つまりUSJと比べて約2倍の人口密度どなっている。USJの混雑状況ですら嫌気がさすのに、ディズニーはその2倍の混雑状況になってる可能性があるということだ。
値上げしても夢の国に人は集まる
昨年の2015年4月、今回同様値上げに踏み切ったが、上期(2015年4月~10月)の入場者数は前年より5%減少しただけだった。
当面、敷地面積の拡大はのぞめず、お客さんの収容人数は限られたまま。値上げに踏み切っても、それでも押し寄せるお客さん。
パーク内での異常な混雑やスタッフへの過剰な負担は解消しない。それがお客さんの満足度の低下をさらに引き起こす。
ディズニー、好調すぎるが故の苦渋の決断
ディズニーにとって、
- 入場料が高すぎるという批判がある中で、
- 目前の収益を確保しつつも、
- 来てもらった人に再度来てもらう、中長期的な満足度をあげるために、
入場料の値上げという苦渋の決断をしなければならなかったことは、想像に難くない。
入場料の値下げはいつでもできるし、入場料でこなくなったお客さんは入場料の調整でいつでも取り戻せる。
でも、入場者のパーク内での満足度が、いったん低下すれば取り戻すのは難しい。
USJの入場者数増加と比較される中、入場者数を減らしてでも、パーク内での満足度をあげることを優先したのは、中長期的な考えに基づく、冷静に考えれば私たちにとっても納得感のある施策ではないでしょうか。